16. April 12
15日夜のNHKスペシャルは、「木嶋被告100日裁判」でした。 裁判員経験者を6名集めて、木嶋事件の資料を再現し、実際の法廷も傍聴してもらった上で、模擬評議をやってみたということです。裁判長役は木谷明氏。ゲス...
26. März 12
少年の改善更生
少年事件で改善更生について触れた裁判例を見てみる(模範六法)。 東京高裁平成3年7月12日 少年の刑事事件の量刑にあたっては、少年法が定める特則の趣旨を考慮しなければならないが、 犯罪の内容が重大悪質で、社会...
25. März 12
控訴審も死刑を支持
3月23日、福岡高裁宮崎支部は、第一審・裁判員裁判の死刑判決を支持。反省の度合いは認めつつ、幼い子どもや妻の殺害を強く非難。 一審では、被告人は妻子まで殺害した動機を「分からない」と繰り返した。判決は「内省の...
22. März 12
求刑超え事件 裁判員の感想
男性会社員「子どもを守るべき親らによる虐待死事件と一般的な傷害致死事件を同様にとらえるべきではなく、厳しく臨むべきだ」 男子大学生「親にしかすがれない子どものことを考えると、殺人罪より重い。同じような事件の裁...
21. März 12
求刑プラス5年
新聞報道。大阪地裁の裁判員裁判。1歳の我が子に暴行を加えて死なせた28歳の男と29歳の女に判決。 二人が長期にわたって虐待を容認しあった末の事件だとして共謀を認定。予防接種や健康診断を受けさせず、親としての義...
14. März 12
少年に「無罪」
新聞では,宮崎家裁が不処分決定をしたとの報道。 少年(18)は,友人が無免許と知りながらバイクを貸したとして,道交法幇助で家裁送致されました。裁判所は,容疑を認めた捜査段階の供述調書について,内容が不自然。信...
01. März 12
再逆転無罪
■控訴審の「被告人の弁解は信用することができない」について 被告人の供述には変遷があり,このことは一般に被告人の供述の信用性を大きく減殺する事情である。しかしながら,被告人の最終的弁解を排斥しうるか否かは,変...
刑法改正案
昭和2年改正刑法仮案 §57 刑の適用については,犯人の性格,年齢及び境遇並びに犯罪の情状及び犯罪後の情況を考察し,特に左の事項を参酌すべし 1 犯人の経歴,習慣,遺伝 2 犯人の決意の強弱 ...
ドイツ刑法の進化
1871年ドイツ帝国刑法 量刑基準の規定なし 1902~1927の諸草案 考慮すべき量刑事情を掲げる/責任と刑罰の関係や刑罰目的などは規定されていない 1956年草案 §02 責任なく行為した者は,これ...
21. Februar 12
dialektische Vereingungstheorie
刑法は,立法・科刑量刑・刑の執行として現れ,3つの国家活動の領域が個別に正当化されることが必要。 立法段階=法益の補充的保護のための一般予防 科刑量刑段階=法定刑による一般予防を前提として,責任の範囲内で特別...
nulla poena sine culpa
「責任なければ刑罰なし」 故意・過失のない行為は犯罪として処罰してはならない 非難可能性がない行為は処罰すべきではない 「結果責任」「団体責任」の否定 責任が程度を付しうる概念であるとすれば,処罰の可否だ...
Bandbreite
幅の理論は,応報刑論と目的刑論の止揚を目指す統合説の帰結であった。応報の観点から要求される責任刑の範囲内で予防的考慮に基づいた最終刑を導こうとした。応報刑論を否定する立場からは,「幅の理論」も採用できないはず...
Punktstrafetheorie
▲ガラス それは外見的な幅を意味するにすぎず,その範囲内にあるどの刑罰も等価的ではない。 それは,近似値としてのみ認識可能な,求められるべき刑の上限と下限とを示すにとどまる。 ▲ハイニッツ 責任に応ずる...
Spielraumtheorie
責任に相応する刑には【幅】があり,裁判官はその【幅】の範囲内で予防目的を考慮して,最終刑を決定することができるとする見解 ヘーゲル学派のベルナー 応報から要求される刑量/威嚇・改善から要求される刑量 外見上の...
刑罰理論と量刑基準
城下裕二「量刑基準の研究」 43頁以下を読む。 ○応報刑論の第1類型 応報を刑罰の積極的な正当化根拠とすることによって道義的責任を強調 予防目的の介入を認めつつも,そこに倫理的側面を及ぼしていく (刑罰...
12. Februar 12
弁護人の「求刑」
宇都宮地裁で2月7日に始まった裁判員裁判(64歳の男が弟にナタで切り付けた殺人未遂)で、9日の公判では、検察官が懲役8年を求刑し、弁護人は懲役5年6月が相当であるとの意見を述べました。10日の判決では、両方を...
10. Februar 12
被害感情の客観化
原田・量刑判断の実際の続き。第4章は飛ばして第5章。137頁あたりから。 昭和61年の世論調査によると、裁判の量刑は、重すぎる=1.0%、軽すぎる=18.7%、一概に言えない=34.6%、わ からない=17....
09. Februar 12
流山事件誤認逮捕
1997年に流山市で起きた女性殺害事件は、15年後に当時17歳の男が強盗殺人容疑で逮捕されました。 当時、被害者の祖母と姉夫婦が逮捕されました。祖母が1日半も死亡に気付かなかったことに着目した捜査陣は、祖母を...
08. Februar 12
各国の刑の量定の基準
■準備草案・部会草案 刑は犯人の責任に応じて量定しなければならない (分量を決めること) 刑の適用にあたっては、犯人の年齢、性格、経歴・環境、犯罪の動機・方法・結果・社会的影響、犯罪後における犯人の態度そ...
07. Februar 12
御殿場事件 損賠提訴
新聞報道によれば、服役した元少年4人が、被害者とされていた女性に対し損害賠償を求める訴訟を起こしたということです。 被害に遭ってもいないのに被害届を出し、取り調べや公判で虚偽の証言を繰り返したため、実刑判決を...
06. Februar 12
過当性
第3章 上訴審の量刑審査基準 鈴木説 控訴審が量刑の当否を審査する基準=量刑そのものの基準=改正草案48条 犯人の責任の程度が最も基本的な要素、犯罪の抑制・犯人の改善構成は責任量刑の枠内 「幅の理論」「責任枠...
05. Februar 12
04. Februar 12
量刑基準と量刑事情
原田國男「量刑判断の実際」を読む。第1章。 量刑基準の法的性格/量刑相場の性質/量刑基準と量刑相場との関係。 量刑事情の範囲 量刑相場における量刑の幅は、犯罪行為自体に関する情状(犯情)により決まる。その幅の...
01. Februar 12
御殿場事件
「踏みにじられた未来-御殿場事件、親と子の10年闘争」(長野智子、幻冬舎) この事件のことは10年ぐらい前にテレビ番組で見て、知っていました。 9月16日午後11時の出来事を、9月9日午後9時30分の出来事と...
31. Januar 12
応報・抑止・社会復帰
■応報刑論‥‥犯罪が行われたから刑罰(苦痛・害悪)を科する 苦痛を正当化するのは、犯罪に対する応報 応報は、犯罪と応報との間の均衡を要求するわけではない 応報刑論者は、犯罪と均衡を保った「正しい応報」が...
30. Januar 12
精密量刑
新聞報道より。福岡地裁の裁判員裁判(強盗強姦罪)で、出所後2年足らずで7人の女性に乱暴したとした被告人(56歳)に、懲役29年(求刑懲役30年)の判決を言い渡しました。 性犯罪者のための再犯防止プログラムが2...
29. Januar 12
Nullum crimen sine lege, nulla poena sine lege
アンシャンレジームの刑法 干渉・・・個人の行動の細部(私生活)に立ち入って刑法で規律しようとする 恣意・・・どの行為をどう処罰するかが前もって明確にされていない 事件ごとに裁判官がかなり自由に決めることが...
28. Januar 12
3 strikes, and you're out!
今日のNHK海外ネットワークによると、アメリカでは、恩赦によって受刑者が釈放されることが多いことで問題が生じているということです。州知事が釈放したのに対して、裁判所がその有効性を審理するとか。 三振法によって...
27. Januar 12
事件の全体像
新聞報道(毎日新聞)より。茨城県の裁判員経験者の感想。 「いい経験になった」「不要な証人がいた」「事件の全体像がわからなかった」 「分かりやすかった」「(選任直後に公判が始まって)いきなりで驚いた。準備がほし...
26. Januar 12
刑罰の強さ
92頁。 人間の魂により大きなインパクトを与えるのは、刑罰の強さではなく、むしろ刑罰の長さである。なぜなら、私たちの感受性は、強烈だが一時的な衝撃よりも、弱くても繰り返される印象によってこそ、より容易に、そし...
25. Januar 12
刑罰の尺度
ベッカリーア「犯罪と刑罰」28頁。 犯罪の重さを測定する唯一にして真の尺度は、「国民(=社会)に対してその犯罪がどの程度の実害を与えたか」である。 犯罪を犯した者の意図を尺度とする考え方は間違っている。 なぜ...
24. Januar 12
死刑判断は全員一致で
1年前に、死刑廃止を求める超党派議員連盟が死刑判決は全員一致でという法案を提出することを目指す、というニュースがありました。 今日の報道では、日弁連の裁判員法改正案の中で「死刑判決を出す要件を厳格化し、全員一...
23. Januar 12
Exterritorialitaet
昨年1月、沖縄県でアメリカ軍属の男が公務中に死亡事故を起こしましたが、検察官は、3月に、勤務先からの帰宅途中の事故だったことから「日本には第1次裁判権がない」として不起訴処分にしました。日米地位協定では、通勤...
22. Januar 12
家裁の判断の意味
長野市で昨年11月、17歳の少女が飲酒運転の車に引きずられて死亡したという事件がありました。 当初、被疑者の少年を自動車運転過失致死などの嫌疑で逮捕しましたが、検察官は、殺人罪として家裁送致しました。 この時...
21. Januar 12
過去からの生中継
新聞報道によりますと、津地裁の裁判員裁判(傷害致死罪)で、被告人の供述の任意性が争われました。 検察官が「被告人の主張は一貫している。取り調べは適正だった」というのに対し、弁護人は「供述調書は検事が押し付けた...
20. Januar 12
上告審が弁論を開くとき
覚醒剤輸入罪で、一審で無罪になった後、控訴審で逆転有罪となった事件について、上告審の最高裁で弁論が開かれたそうです。 新聞報道によると、上告審は、通常、控訴審の結論を見直す場合に弁論を開くため、控訴審判決が破...
19. Januar 12
今日のアンビリバボー
二俣事件の山崎平八巡査に焦点を当て、現職刑事の内部告発をテーマにした番組でした。 一審死刑、二審控訴棄却でしたが、上告審で破棄されました。 刑訴411条 上告裁判所は、第405条各号に規定する事由がない場合で...
18. Januar 12
quia peccatum est
応報刑論=「犯罪が行われたから刑罰を科する」 刑罰=苦痛・害悪 犯罪に対する応報(Retribution)であること=苦痛を科する正当化根拠 目的刑論=「犯罪が行われないように刑罰を科する」(n...
17. Januar 12
一度聞いただけで分かる裁判
「見て聞いて分かる裁判」というスローガンがあります。この反対は何なんでしょう? 「(法廷で)見たり聞いたりして理解するのではなく、後でじっくり読んで理解する裁判」ということなのでしょうか。 見て聞いて分かる、...
16. Januar 12
百日裁判、証人63人!
期間が長い? 証人の数が多い? この件は、事件としてはおおむね3件プラスアルファなんですよね。 では、事件として1件だけである「私たちが死刑評決しました」の審理の経過、証人の数を見てみましょう。 3月 4日 ...
15. Januar 12
悪の比例
大谷實「刑法総論」2頁以下。 国民の社会生活にとって最も大切なのは、社会秩序が安定していて、市民生活を侵害されることなく安心して生活できること 社会秩序が維持されている状態こそ、社会生活の基盤である。 社会秩...
14. Januar 12
Resozialisierung
石塚・大山・渡辺「刑事法を考える」(法律文化社)35頁以下。 絶対的刑罰論 犯罪という害悪に対して刑罰という制裁をもって報いることそれ自体が正義にかなう。 カントの正義論「刑罰権は、従属者のその犯罪ゆえにある...
13. Januar 12
共同体と犯行者のダイアローグ
渥美東洋「罪と罰を考える」(有斐閣)の306頁以下。 正義という概念は、人々の間での協力・分業を可能にする連帯を示す概念。これに反する行為が不正行為。それを正す最も効果的な方策が刑罰。 刑罰を科す手続を通して...
12. Januar 12
Fehde Wer-wolf
村井敏邦「新版刑法(現代の「犯罪と刑罰」)」(岩波書店)。その20頁。 犯罪とは何か。刑罰の科される行為。 では、刑罰とは何か。一定の法律違反の行為に対して国家が加える制裁としての苦痛の賦課。 古代においては...
11. Januar 12
Nicht die Tat, sondern Taeter ist zu bestrafen.
大塚仁「刑法総論」の19頁以下。 カントは「自由の観念を基礎とし、理性的存在者である人間を思考の根底におきつつ、犯罪は社会契約を前提とした国家的法規の違反であり、刑罰はいわゆる実践理性の定言命令であって、これ...
10. Januar 12
真相解明機能
新聞報道によれば、仙台地検の検事が、「録音・録画をしていると、話しにくいのではないか」と容疑者を誘導して可視化を取りやめていたことがわかったということです。 まず、これはどういうルートで新聞記者が知ることにな...
09. Januar 12
de'motivi sensibili
チェーザレ・ベッカリーアの「犯罪と刑罰」(小谷眞男訳・東京大学出版会) 人間たちは、自然的に有する自由の一部分を犠牲として差し出す代わりに、手元に残る自由の持ち分をもっと安全かつ平穏に確保することにした。この...
08. Januar 12
行為責任論
巷間「行為責任」という用語がよく使われますが、いったい何なんだろうと考え、古い本を繙いてみました。 団藤・刑法綱要総論の21頁以下、183頁以下を自習。 人間の理性から出発し、犯罪と刑罰との均衡を考える。犯罪...
07. Januar 12
証人と裁判員のいる場所
またまた、朝日新聞9月22日の「法廷を真剣勝負の場へ」についてです。 検察官が証拠調べ請求した供述調書に弁護人が同意したとしても、証人を召喚して証人尋問を実施すべきだ、という主張でした。 「同意事件でも重要な...
06. Januar 12
百日裁判、辞退続出
さいたま地裁の事件は、訴因が3つあるのに、区分審理という方法をとりませんでした。 被告人側は、3つの訴因についていずれも無罪の主張をするわけだから、分割で審理しても併合して審理してもどちらでもいいわけでしょう...
05. Januar 12
フェイズごとの弁護人
新聞報道によりますと、日弁連は「成人の多くは逮捕から裁判終了まで弁護人が付くのに、未熟な少年が途中で支援を受けられなくなるのはおかしい。身柄を拘束されたすべての少年に付添人を付けるべきだ」と主張していましたが...
04. Januar 12
併合の不利益
裁判員裁判の区分審理について、もうひとつ。 仙台の事件は3件の殺人事件だったのですが、被告人は、1件目と2件目について両方、無罪を主張していました。 そうなのであれば、これら3件の事件を一緒に=併合して審理し...
03. Januar 12
区分審理-控訴-その後
仙台地裁の3区分の区分審理事件は、無罪-認定落ちの幇助-有罪という結論が出て、最後の裁判員体は、求刑どおり、無期懲役の判決を下しました。これに対しては検察が控訴。無罪と認定落ちの結論に不服があるということです...
02. Januar 12
証拠の開示
ちょっと前(12月12日)の新聞記事ですが、袴田事件の再審で、裁判所の勧告を受けて、地検が取調べ録音テープや供述調書など176点の証拠を弁護側に開示したという報道がありました。袴田再審では、裁判所の勧告は初め...
01. Januar 12
国民的議論
12月27日の新聞記事。 2011年は年間を通じて1件も死刑が執行されなかった。1992年以来、19年ぶりに執行がゼロ。 平岡法相は、「人の生命を絶つ極めて重大な刑罰で、慎重な態度で臨む必要がある」という。 ...
12. Oktober 11
区分審理での求刑
仙台地裁で3分割に区切った区分審理の最初の審理で、無罪の判断が出ました。検察官と被告人(弁護人)とが攻撃防御をしあった結果なので、それはそれでいいと思います。2段ベッドの下段に寝ている被害者をフルスイングでぶ...
02. Oktober 11
法律を知らなくても
毎日新聞によると、会見に応じた裁判員は「共謀や幇助という言葉自体聞いたことがなかったが、裁判官が丁寧に教えてくれた」との感想を述べたということです。 それはそれは、親切で丁寧な裁判官でよかったですね、というこ...
28. September 11
共謀と幇助
仙台地裁の裁判員裁判。夫を殺したという事件で、妻に懲役11年の判決。 夫を殺害した下手人は別にいるようです。被告人が、夫の行動予定を伝えたことが、殺害の「共謀」に当たるか、「幇助」にとどまるかが争点でした。判...
25. September 11
真剣勝負
朝日新聞9月22日の社説余滴 渡辺雅昭記者の署名「法廷を真剣勝負の場にする」 例の仙台地裁のDVD視聴裁判について、尋問のやり直し・追加をやるべきだったと主張しています。 録画したものを見ただけでこぼれ落ちた...
19. September 11
「信用性」と「真実味」
朝日新聞の特集<揺れる刑事司法-中> 調書に厳しい目。 日本の刑事裁判での一審の有罪率は99%以上。支えてきたのは、検事が作成したことで、高い信用性が認められた調書だった、という。 9月7日の福岡高裁の判決で...
17. September 11
証言ビデオ
産経新聞の報道から。 千葉地裁で、裁判員経験者の意見交換会があったそうです。 「ものの見方が広がった」「真の意味で社会見学になった」と裁判員制度を評価する意見が相次いだ。 裁判員制度というのは、国民にものの見...
13. September 11
特捜部検事のメール
大阪地検特捜部の事件はいよいよ公判審理に入ったようです。 弁護側は、検事が同僚に対して出したメールを提出しました。 「言ってもないことをPSにすることはよくある。証拠を作り上げたり、もみ消したりするという点で...
08. September 11
パネルディスカッション?
大阪のパチンコ店放火殺人事件の審理が始まりました。 検察側は死刑を求刑する公算が大きい、ということですが、検察官の求刑が公判の最後まで伏せられているのはなぜなのでしょう。検察官は起訴した時点で、正義が実現され...
04. September 11
効率司法
「法、刑事裁判、言語を考える」のブログは、「なぜ大阪は否認裁判が多いのか」という新聞記事についてコメントしています。 そのような疑問の提示が、記者の見識と、そこに凝縮される日本の法文化、市民意識を反映している...
02. September 11
DVD再生・その後
再開してDVD再生の審理をした殺人事件の裁判員裁判(仙台地裁)は、無罪判決という結論になりました。 この事件は1999年に発生したもので、被告人は当時未成年だったようです。現在32歳。 被告人は、「被害者を拉...
28. August 11
税関の可視化
中国新聞の報道によりますと、薬物密輸事件(裁判員裁判)の無罪判決続出を受けて、税関当局が被疑者の取調べの様子を録画することを検討しているということです。 薬物を所持しているところを押さえても、「中身が何か知ら...
23. August 11
Wiedererscheinen
大震災で中断していた裁判員裁判が再開されることになりました。 以前の手続に関与していた裁判員は解任され、新たな裁判員が選任されました。では、以前の手続で行われたものをどうやって利用するのか、という問題になりま...
22. August 11
刑の量を決めた理由
毎日新聞(北海道)のサンデートピックスで「詳細欠く量刑理由」という記事がありました。 ストーカー殺人事件の21歳の被告人に、無期懲役が求刑されましたが、判決では懲役16年。被害者の家族は量刑理由の説明に納得で...
21. August 11
シーラッハ「犯罪」
この短編集は、リンゴが隠れテーマとして貫かれている。applegreen とか Augapfel とか。 描かれたドイツの刑事手続の中で着目した点。 Tanatas Teeschale サミールが傷害事件(肋...
18. August 11
VERBRECHEN
書評で評判の高かった短編集「犯罪」(フェルディナント・フォン・シーラッハ)東京創元社、を読んでいます。 最初の短編「フェーナー氏」。 妻殺しの事件なのですが、事実に争いはありません。弁護の余地はなく、議論すべ...
迷走・逆送
少年事件で検察官送致の可能性がある事件の場合、家裁で最終処分をするとなると、保護観察ではとどまらず少年院送致となる蓋然性が高いと思われます。付添人としては、検察官送致されて起訴されても実刑にはならないと踏んで...
13. August 11
「可視化」拒否権
名古屋で、成年後見をしていた弁護士が被後見人の預貯金を着服した業務上横領事件がありました。 弁護士は逮捕・勾留されたのですが、検察官の取調べで、ビデオ撮影してよいかの問いかけに対し、これを拒否したということで...
08. August 11
一部公訴棄却
大阪地裁で、迷惑防止条例違反の事件で、「警察官が強制的に被告人をパトカーで連行した。捜査は違法だった」として、懲役4カ月の求刑に対し、罰金50万円を言い渡したそうです。 弁護人は、「連行は違法な手続だった」と...
06. August 11
ステレオタイプ
千葉地裁で、強盗殺人罪で無期懲役刑を受けて服役後、仮釈放中の被告人が殺人と窃盗をした事件で、判決は求刑どおり無期懲役だったということです。 「犯行は執拗で冷酷」「仮釈放を取り消されることを恐れ、被害者を殺害し...
04. August 11
更生か、厳罰か
朝日新聞の「check!裁判員時代」は、少年事件の裁判員裁判のことに触れています。 中国籍の少年が仲間と空き巣に入り、住人に2週間のけがを負わせたとして起訴された(ということは、家裁から検察官送致されて、検察...
02. August 11
陪審員はゆざうい? ゆうざい(有罪)?
アメリカ・フロリダ州で起きた殺人事件の裁判で、陪審員の名前を公表するのを遅らせる「冷却期間」が設けられた、という報道がなされていました。 2008年に2歳の娘を殺し、遺体を遺棄したとして25歳の母親が起訴され...
01. August 11
控訴せよとか、するなとか
裁判員裁判も裁判である以上、第一審で判決がなされた後、これを受けた被告人・検察官は、控訴するかどうかを考えることになります。 その判決の結論に関与した裁判員は、当然、判決に控訴されるかどうかについて大きな関心...
31. Juli 11
prearranged performance
原子力発電所の運転再開に関して、「やらせ」メールが送られただの、県知事が誘発発言をしただのの報道がなされています。 市民参加の形式を整えつつも、推進者側に都合のいいセッティングをしておくというのは、実は、市民...
14. Juni 11
全過程可視化
東京地検特捜部はある被告人を特別背任罪で起訴したというんですが、その逮捕から起訴まで21日間の取調べの全過程が録音録画されたということです。 拘置所での取調べが録画されたのですが、その映像は東京地検に運ばれ、...
22. Februar 11
可視化の範囲
朝日新聞の check!裁判員時代。 取調べを記録した映像が放映されると、 「映像は適切な取調べかどうかを判断できるいい材料」「すべてを撮影すれば調書をめぐる言い争いはなくなる」「公平性を求めるなら、最初から...
20. Februar 11
目から入る情報/耳から入る情報
日ごろ何とはなしにテレビを見ていて思うこと。以前に比べて字幕が多くなったような気がする。画面に映っている人物は日本人で、ちゃんと日本語をしゃべっているのに、なぜ日本語の字幕をつけるんだろう? 耳で聞く日本語は...
19. Februar 11
ぶち切れますよ
新聞報道から。 恐喝罪での検察官の取調べで、被疑者が、供述調書の記載(自白)の内容を訂正するように検察官に求めて、署名を断ったのに対して、検察官は「それ以上拒否すると、もっと悪くなる」「もう、ぶち切れますよ」...
17. Februar 11
全容解明
目黒殺傷事件の報道は、金欲しさゆえの犯行というのに金をとっていない、犯行後に知人から大金を借りている、借りることができるなら金目当ての凶行をする必要はなかったはず、目撃者によると沈着な声で「殺す」と言っていた...
16. Februar 11
調書至上主義
検察長官会同で、検事総長は、証拠捏造検事の事件に触れ、「調書至上主義があるなら、改めなければいけない。改革には不満が出るかもしれないが、良薬は口に苦い」と訓示したということです。 供述調書を至上とすること自体...
15. Februar 11
市民感覚・社会常識
埼玉の9人死傷飲酒事故の事件で、同乗者に懲役2年の実刑が言い渡されました。求刑は懲役8年でした。 飲酒運転を許さない機運が高まる中、判断が注目されていたということです。 ほう助罪については、危険運転の認識+言...
14. Februar 11
動機を知りたい
目黒殺傷事件について被疑者が逮捕され、報道が続いています。 本人が犯行を認めていることもあるのか、彼が犯人であることを前提にして、いろいろな情報が報道されるということになっています。金が欲しくて犯行をしたと述...
13. Februar 11
裁判員と少年法
2月11日の新聞報道によると、大阪地裁堺支部の裁判員裁判で、殺人罪で起訴された19歳の少年(犯行当時17歳)に対して求刑どおリ懲役5年以上10年以下の判決が言い渡されたということです。 裁判長は、量刑理由の読...
18. Januar 11
刑罰の意味
裁判員に就任する市民は、判断に必要な事情を提示されれば、量刑についての意見を述べることができるという前提で制度が設計されているわけである。 ところで、刑罰というのは、市民にとっていろいろな意味があるものとして...
17. Januar 11
量刑についての市民感覚
昨日の続き。 裁判員裁判の判決では、評議して結論が決められていった経過を率直に伝えるべきだという指摘があった。 それはそのとおりだと思う。 ところで、裁判員たる市民は、評議において「懲役□年□か月」という意見...
16. Januar 11
裁判員が議論した経過
毎日新聞の記事。 裁判員制度導入から1年半たって、判決の書き方が変わり始めているという。刑の重さを決める際に検討した「刑の幅」の数字に言及するなど、評議の中身に踏み込んで説明している、と。 たとえば、「検察官...
15. Januar 11
法務大臣と死刑
内閣改造で法務大臣が代わりました。江田法相は「死刑は欠陥を抱えた刑罰だと思っている」「死刑のことは長く考えてきた。許されない犯罪があるというのはよく分かる。しかし、人は寿命があるので、そう急ぐこともない。それ...
14. Januar 11
裁判員のメンタルヘルス
裁判員事件で極刑の判決が出るような事件では、その判決に携わった裁判員の心のダメージの問題がある。 それだけの事件の判断に関わることの心理的負担は絶大であろう。また、事件によっては凄惨な現場の写真などを見る必要...
13. Januar 11
逮捕された被疑者の顔と名前
DIAMOND ONLINE 森達也 リアル共同幻想論 2009.5.20 からの引用。 「警察に捕まった人の顔や名前が、すぐに画面や新聞に出ていますよね。あれは韓国では考えられません」 「つまり無罪推定原則...
12. Januar 11
たとえばなし
裁判員と裁判官の関係を何かに例えるとすると、 大学のテニス部の上級生(大会出場多数回)が、テニスを全くやったことがない新入生に対し「いっしょにテニスをやってみませんか」と誘う。新入生はテニスのルールもろくに知...
11. Januar 11
処罰感情の淵源
素朴な疑問。 犯罪被害にあった被害者は、その犯罪の加害者(犯人)を処罰してほしいという態度を示すことが多いが、これはなぜなのだろう。 被害を回復してほしいという気持ちはわかる。盗まれたものを返せ、傷ついた体の...
10. Januar 11
死刑判決は裁判員の意見一致で
NHKニュースによれば、死刑廃止を求めている超党派の議員連盟は、死刑を判断する際の裁判員の心理的な負担を軽くするため、死刑判決を言い渡す場合は、裁判官と裁判員全員の意見の一致を条件とするよう仕組みを変える法案...
09. Januar 11
「永山基準」の意義
堀川惠子「死刑の基準」314ページは、稲田・元調査官の回答を載せています。 この九つの量刑因子だけを取り出して、これをもって「永山基準」と呼ぶのは判決の精神を理解しないものである。 永山上告審判決の要旨はふた...
08. Januar 11
供述調書の未来
供述調書とか供述録取書というようなものは、明治のころからずっとあるんだと思います。その原型はもっと前からあるのかもしれません。文明の発達に伴って、字を書くツールが筆墨、万年筆、ボールペンと変わってきて、今では...
07. Januar 11
可視化法案
新聞報道によると、政府・与党は、犯罪捜査の取調べの録音・録画(可視化)に向けた刑事訴訟法の改正案を国会に提出する方針を固めたということです。 「すべてにカメラが回っているとなるとプライバシーを含め容疑者の口は...